子グマよ、大丈夫だ。
お前の中にある“自動思考”を止めるには、呼吸に意志を向けることだ。
お前の中にある“自動思考”を止めるには、呼吸に意志を向けることだ。
■ 意志の力で「森」に戻る方法
自動思考ってのは、過去の経験や記憶が勝手に走らせる脳の自動運転だ。
脳みそは便利にできてるが、ときに暴走する。
たとえば――
なにもしてねぇのに、不安になったり焦ったりするだろ?
それは昔の経験が作った“パターン”が、勝手にお前を守ろうとしてるんだ。
でもな、それはもう古い。
今のお前には合ってない。
だからこそ「止める」ことを脳に覚えさせる必要がある。
たとえるなら、自動思考はスクリーンセーバーみてぇなもんだ。
手を止めると勝手に動き出すが、マウスをひと振りすれば止まるだろ?
お前にとっての“マウスの一振り”が、呼吸だ。
■ クマ式・自動思考を止める5ステップ
① 動きを止める
今やってることを少し止めろ。
動作をやめて、「今ここ」に戻る準備をする。
② 息を吸う
鼻から吸って、口からゆっくり吐け。
たったそれだけで、野生は整う。
③ 声に気づく
頭の中で文句を言ってる声、それが自動思考だ。
そいつに気づいたら、こうつぶやけ。
④ 名前をつける
「おっ、また自動思考だな」
「でもこれはおれの“意志”じゃねぇ」
そう認識して、呼吸に戻る。
⑤ もう一度だけ呼吸する
吸って、吐く。
そんだけでいい。
1分で十分だ。
■ 自分の毛皮を整えるように
この練習を重ねれば、毛並みが整ってくる。
呼吸に意志を向けることで、脳が「自動で動かなくていい」と学習する。
毛皮をなでるように、そっと自分を整えろ。 それが、おれたちクマ族のやり方だ。
「またか」と気づいて呼吸に戻る。
ただそれだけで、自分に戻れる。
——たのもしいクマさんより
ただそれだけで、自分に戻れる。
——たのもしいクマさんより
子グマよ、
呼吸はいつだって「森」への入り口だ。
呼吸はいつだって「森」への入り口だ。
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