食事「いただく」という心を育てるために

■ いのちをいただいて生きている

まず、その食べ物はどこから来た？
狩りの獲物か、畑の恵みか、誰かが作ってくれた料理か。

目の前にあるごはんには、必ずいのちと手間が込められている。
それを感じ取ることが、生きものとしての基本だ。

■ 自分のふるまいをふりかえる

今日は誰かに優しくできたか？
怒りにまかせて吠えたり、誰かを無視したりしてないか？

おまえのふるまいが、他のクマにも森にも影響する。
ごはんを食べる前に、ちょっとだけ自分をふりかえってみよう。

■ 欲のままに生きない

腹が減ったからって、何でも貪るのは獣のやり方。
けれど、本当のクマは「足る」を知る。

欲のままに食えば、心も荒れる。
ちょうどよく、ありがたく、いただくことが森の流儀だ。

■ 健やかな体と心を育てるために

食べることは、生きることだ。
今日も元気に歩ける体、風の音に気づける心、
そのどれもが、毎日のごはんから育まれている。

食事はただの行為じゃない。
クマとしての未来を作る、静かな儀式なんだ。

■ いただいた命を、何に使うか

おまえが食べたその分だけ、他のいのちを消費している。
その力を、どんなことに使うかは、おまえ次第だ。

森を守る力か、仲間を助ける力か、それとも…？
いのちを無駄にしないってのは、食べたあとから始まるんだ。