はじめに
「なんであんなこと言うんだろう…」「どうして分かってくれないの?」
人間関係で疲れたとき、そんなモヤモヤを抱えたことはありませんか?
実は、その“モヤモヤ”にはある思考のクセが関係しています。
それが「フィルター思考」。
この記事では、心理学の視点から「フィルター思考」の本質と、それをうまく活用して人間関係をラクにするコツを紹介します。
「フィルター思考」って何?
フィルター思考とは、「人は自分のフィルター越しに現実を見ている」という考え方です。
たとえば、同じ一言でも、
・自信のある人は「アドバイス」と受け取る
・自己肯定感が低い人は「批判」と感じる
というように、受け取り方は人それぞれ。
つまり、相手の発言や態度は、その人の“心のフィルター”を通して出てきたものであり、あなたの価値や人格とは無関係なことが多いのです。
なぜ人間関係がラクになるの?
この考え方を知ると、「あの人にあんなこと言われた=自分が悪い」ではないと理解できます。
たとえば、イライラしている人が八つ当たりをしてきたとします。
それは「あなたに非がある」からではなく、その人自身が感情をうまく処理できていないから。
こうしたとき、フィルター思考があれば、「今あの人の“怒りフィルター”が発動してるな」と認識でき、冷静さを保ちやすくなるのです。
実践:フィルター思考を身につけるステップ
- 1. 反応する前に「これは誰のフィルターか?」と考える
相手の言葉が刺さったとき、一呼吸おいて「この発言は、相手のどんな背景から来てるのかな?」と意識しましょう。 - 2. 「相手の問題」と「自分の課題」を切り分ける
相手の態度=自分の価値ではありません。自分が気をつけるべき点があるかどうかだけを見極めましょう。 - 3. 自分のフィルターにも気づく
「私はいつも否定される」と感じやすいなら、それも自分のフィルター。気づくだけで、感じ方が変わります。
よくある誤解:「鈍感になれ」ではない
フィルター思考=気にしない、ではありません。
むしろ、事実と感情を区別して冷静に捉えることが本質です。
すべてをスルーするのではなく、「これは相手の問題」「これは自分の学び」と、自分にとって必要なものだけを受け取るイメージです。
まとめ:人間関係に疲れたら、フィルターを思い出そう
- 人の言動は、その人の「心のフィルター」から生まれている
- 相手の発言は、あなたの価値を決めるものではない
- 「これは誰のフィルターか?」と考える習慣を
- 自分のフィルターにも気づいてみよう
- 必要なものだけを受け取り、感情に振り回されない
人間関係に悩んだとき、「あの人のフィルターが濁ってるだけかも」と思えるだけで、世界はちょっとやさしくなります。
👉 他にも「感情に振り回されない考え方」は、こちらの記事でも紹介しています:
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